自動車保険

JA共済の自動車保険「クルマスター」、評判は悪いが掛金は安い

世間には共済=保険料(掛金)が安いというイメージが定着しています。

そのため自動車保険を選ぶにあたっても共済のほうが安いのではないかと考えて、JA共済の自動車保険(共済)「クルマスター」に興味をお持ちの方もいるでしょう。

そこでこの記事ではJAの自動車共済「クルマスター」を検討している人のために、そのメリットやデメリットを検証します。

保険料が大幅に下がるかも?!

JA共済「クルマスター」は評判が今ひとつ

この記事を執筆するにあたり「クルマスター」の口コミ評判を調べたのですが、全体的に悪い評判が多いという印象を受けました。

そのうちTwitterに投稿されていたものを引用すると、以下のように良い口コミももちろんあります。

しかし、残念ながら以下のような悪い口コミが多いのです。

ネットの口コミは信憑性が乏しいのであくまで参考程度にとどめるべきですが「クルマスター」に加入するかどうかを判断するときは「評判がイマイチ」ということを判断材料の1つにしたほうが良いかもしれません。

公式サイト:自動車共済 クルマスター|JA共済

JA共済「クルマスター」の事故対応はごく平均的

JA共済「クルマスター」の事故対応は、他社と比べて平均的な内容です。

パンフレットでアピールしている特徴としては「夜間休日現場急行サービス」「夜間休日初期対応サービス」「休日契約者面談サービス」の3つがあります。

「夜間休日現場急行サービス」は事故が起きたときにJA共済の事故受付センターに連絡すると、業務委託している警備会社の対応員が現場に駆けつけて対応してくれるものです。

ただし平日は17時~23時、土日祝は8時~23時だけなので時間は限られています。また、対応員の出動拠点から30分程度で到着できることや、高速道路上など対象外となる場所がある点が残念です。

なお「夜間休日初期対応サービス」「休日契約者面談サービス」は特筆すべきサービスではありません。ごく一般的な内容です。

事故対応を重視するなら東京海上、ソニー損保、セゾン自動車火災保険などを検討してみましょう。

JA共済「クルマスター」のロードサービスもごく平均的

ロードサービスについてもごく平均的な内容です。

バッテリー上がりやキー閉じ込みなどのトラブルについては30分程度で対応可能なものなら無料で修理してもらうことができます。

なお車両諸費用保障特約を付加しなければ、自走不能になったときに役立つ宿泊費用や帰宅費用などの保障を外すことができるので、不要という人にとっては掛金が安くなります。

提供されるサービスは以下のとおりです。全体的に保険会社と比べても遜色ないと考えられる内容です。

サービス内容 車両諸費用保障特約なし 車両諸費用保障特約あり
レッカー搬送 100km 100km
バッテリー上がり等の対応
宿泊費用 × 1名につき1万円が限度
帰宅等費用 × 1名につき1万円が限度
陸送等費用 × 1回につき10万円が限度
代車費用 × 3000円~1万円の間で選択(30日が限度)

JA共済「クルマスター」の基本保障について

ここでは「クルマスター」の基本保障についてみていきましょう。

対人賠償保障・対物賠償保障

対人賠償・対物賠償ともに無制限でのみ加入できます。対物賠償保障については減額できる保険会社もありますが、できれば無制限で加入しておきたいところです。

「クルマスター」では「対物超過修理費用保障」が自動セットになります。これは、事故の相手方の損害を修理費が上回ったとき、その超過分について賠償するための保障です。本来なら支払う必要のない部分ですが、交渉がもめやすいということで自動セットにしている保険会社が多いです。

なお「クルマスター」では対物賠償保障に免責金額をセットすることができます。掛金については後述しますが、シミュレーションした条件では25歳の場合で免責金額を10万円に設定すると約3万円も安くなりました。

免責金額を10万円とすると、たとえば30万円の損害があった場合でも20万円しか共済金が支払われません。その代わり掛金が安くなります。

人身傷害保障

人身傷害保障は運転している車の搭乗者が死傷したときの治療費、休業損害、逸失利益などをトータルで保障するものです。「クルマスター」では共済金額を3000万円・5000万円・1億円・無制限の4つから選ぶことができます。

このほか搭乗者の保障として「傷害定額給付保障(標準型)」を付加することもできます。これは一般的には「搭乗者傷害保険」と呼ばれるもので、被害の症状や部位などに応じて定額で保険金を支払ってもらえます。

人身傷害保障は損害が確定してから保険金を支払うので支払いが早いというのがメリットです。なお「倍額型」を選ぶと傷害定額給付の共済金が2倍になります。

傷害定額給付保障は人身傷害保障と保障内容が重複するので無理に付加する性質のものではありません。

車両保障

JA共済「クルマスター」では「全損害担保」と「損害限定担保」(車両損害限定特約を付加)の2種類から選択できます。保障内容は以下のとおりです。

特約なし 特約あり
電柱・ガードレール等に衝突 ×
墜落・転覆による損害
車庫入れに失敗
当て逃げ ×
相手自動車との衝突・接触
盗難(車上荒らしによる損害を含む)
台風・洪水・高潮・落雷等の自然災害
落書き・いたずら
窓ガラスの破損
物の飛来・落下

車両損害限定特約を付加すると自損事故や当て逃げが保障されません。その点を考慮して選びましょう。

免責金額は0円、10,000円、50,000円、70,000円、100,000円の5つから選択できますが、6等級以下の場合は0円を選ぶことはできません。

また、地震、噴火またはこれらによる津波が原因の損害については「地震等車両全損時給付特約」を付加しないと共済金を受けることはできません。これらの被害にも備えたいなら必ず付加しましょう。

その他の特約・特則

以上のほか、解説が必要と考えられる特約について簡単に説明しておきます。

自損事故特則

自損事故特則は単独事故で契約車両に搭乗中の人が死傷した場合、その症状などに応じて定額の共済金を受けられる特則です。

一般的には人身傷害保障を契約しないときにセットされるものなので、人身傷害保障を契約しない場合は付加したほうが良いでしょう。

無共済車傷害特則

無共済車傷害特則は契約車両に搭乗中の人が死亡または後遺障害の状態になった場合で、相手方が無保険であるなどの理由で十分な損害賠償を受けられない場合のための特則です。これも人身傷害保障を契約しないなら付加すべきです。

他車運転特則

契約車両以外の車を運転しているときに事故が起きた場合も(所定の条件を満たしている必要があります)、契約車両を運転している場合と同じように保障してくれる特則です。他人の車を運転する機会のない人は付加する必要はありません。

弁護士費用保障特約

相手方に100%の過失があるとJA共済が示談代行をすることができません。そのような場合に弁護士に交渉を依頼することで生じる費用を負担してくれる特約です。

基本的に契約しておくことをおすすめする特約ですが、JA共済では対人賠償・対物賠償の両方を契約しており、かつ7等級以上でないと付加することができません。

なお弁護士費用保障特約については以下の記事も参考にしてください。

関連記事:意外と知らない弁護士特約のメリットとデメリット

等級によって弁護士特約を契約できないことがあるというのは珍しいです。

JA共済「クルマスター」の掛金は他社と比べてどう?

JA共済の自動車共済はホームページで掛金の試算ができます。そこで、他の保険会社と比べてどうなのか調べました。

条件はなるべくそろえていますが厳密に同じにはなりませんのであくまで参考程度にご覧ください。なお共済は掛金について「割戻金」が出る商品もありますが、クルマスターについては割戻金がありません。

また「クルマスター」は対人賠償保障について免責金額(3万円または10万円)をセットできるのが特徴です。そこで、対人賠償保障の免責金額を0にした場合と10万円にした場合の両方の掛金を試算しました。

試算条件は以下のとおりです。

  • 補償の対象:記名被保険者とその配偶者
  • 車種:トヨタ アクア NHP10(新車)※過去に乗っていた車はなし
  • 免許証の色:ブルー
  • 使用目的:日常・レジャー
  • 対人賠償・対物賠償:無制限
  • 人身傷害保険:3000万円(車内のみ補償)
  • 対物全損時差額修理費用補償:あり
  • 予想走行距離:5000km以下
  • 等級:6等級
  • 証券不発行割引あり
  • 車両保険:なし
  • 居住地域:東京都

年間保険料は次のようになりました(単位:円)。

JA共済
(免責金額0円)
JA共済
(免責金額10万円)
三井住友 SBI損保 東京海上 ソニー損保
21歳 83,050 54,860 112,480 73,420 79,610 90,670
25歳 83,050 54,860 112,480 72,720 79,610 90,670
30歳 56,800 38,040 79,710 39,080 62,600 48,060
35歳 51,540 34,430 72,320 39,080 56,650 48,060
40歳 51,350 34,370 73,100 39,490 54,440 47,880
45歳 51,350 34,370 73,100 39,490 54,440 47,880
50歳 50,390 33,680 78,340 38,590 53,950 47,930
55歳 50,390 33,680 78,340 38,590 53,950 48,010
60歳 51,220 34,210 80,870 43,440 56,680 49,250

この結果をみると対人賠償保障について10万円の免責金額を設定することで、かなり掛金が安くなることがわかります。

まとめ

JA共済の自動車共済「クルマスター」は口コミ評判が今ひとつですが、その信憑性は乏しいのであくまでも参考程度にとらえておきましょう。

基本保障や事故対応、ロードサービスなどは全体的にごく普通で特徴は少ないのですが、対人賠償について免責金額が設定すると掛金がかなり安くなるのが特徴です。

事故を起こさない自信があって最低限の保障さえ得られれば良いというのであれば「クルマスター」は検討に値すると言えるでしょう。

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