資産運用

無リスクで投資をしたければ積立保険より国債変動10がおすすめ

「定期預金よりも利回りが高い投資を行いたい、だけど元本を減らすリスクのある投資信託は嫌」という人は多いと思います。

そういう「無リスクで投資を行いたい」と考える人に最も適していると言われるのが個人向け国債の変動10です。

変動10:満期10年で金利が変動する国債のこと

参考記事:個人が買える国債の種類とそれぞれの特徴まとめ

個人向け国債は元本保証、金利保証がされているためほぼ無リスクで投資ができ、一般的に預金よりも高いリターンを得ることが可能です。

銀行で働くファイナンシャルプランナーも積立預金をするよりも、貯蓄型保険を購入するよりも変動10を購入すべきと考える人は多いです。

本ページでは「無リスク投資で最も良い投資とも言える変動10について」解説します。

変動10の利回りはどれくらい?

個人向け国債には金利が固定されているタイプもありますが、変動10は国債が発行されてから10年の満期まで適用される金利が半年ごとに変動します。

そのため利子は半年に1回の頻度で受け取れることになっています。

【変動10の利回り 過去の実績】

  変動10年(第17回) 変動10年(第68回)
発行日 平成19年1月15日 平成27年12月15日
利子計算期間 H19.7.16~H20.1.15 H27.12.16~H28.6.15
適用利率(税引前) 1.01% 0.21%
適用利率(税引後) 0.81% 0.17%

金利が変動するということは金利が上昇した場合により多くのお金をもらえるため、インフレ対策に適しています。

変動10の金利(クーポン)は満期まで下落することもあれば上昇することもありますが、年間の最低金利の下限は0.05%とされているため日本政府がデフォルト(債務不履行)を起こさない限り損失は発生しないようになっています。

適用される利率は半年ごとに実勢金利により変動してきますが、現在の変動10の金利は以下の計算式で算出されます。

「基準金利×0.66」

基準金利:利子を計算する期間を開始した日の前月までの最終の10年固定利付国債の入札においての平均落札入札価格を基準として算出される複利の利回りのことを意味する。

計算する際には、小数点以下第3位を四捨五入して0.01%までを求めます。

ちなみに変動10の金利を求めるのに基準金利がそのまま適用されず、「×0.66」と調整するのには2つの理由があります。

  1. 変動10を保有した場合に10年固定利付国債を10年間保有した場合とバランスのとれない金利になってしまうのを避けたいという配慮が働く。
  2. 変動10には中途で換金が可能。

これらのことをトータルで勘案して「0.66という数値を掛けてバランスをとっているのです。

実際どれくらいの利益になる?

変動10を100万円購入した場合の金利を計算してみます。

平成27年12月15日発行の変動10で、利子計算期間「平成27年12月16日~平成28年6月15日」の基準金利は0.32%。

基準金利×0.66=0.32%×0.66≒0.21%。100万円×0.21%=2100円が受け取れる利息になります。

平成19年1月15日発行の変動10で、利子計算期間「平成19年7月16日~平成20年1月15日」の基準金利は1.81%。

基準金利-0.80%=1.81%-0.80%=1.01%。税引前の適用利率は1.01%になります。100万円×1.01%=10100円が受け取れる利息になります。

2018年は非常に金利が安いため効率の良い投資とは言えませんが、少なくとも10年前くらいの水準まで戻ればそれなりのリターンを得ることが出来ます。

金利平均0.5%×10年のリターン

実際に10年間満期まで保有すればどれくらいの利益になるかを計算してみます。

変動10を300万円分購入する場合、10年間の金利平均が0.5%とします。300万円×0.005×10年=15万円の金利がつきます。

10年間は金利の変動はあっても年間の最低金利0.05%は保証されるので、リスクなしで15万円を儲けることが可能です。

途中で解約(売却)するとどうなる?

変動10は満期が10年ですが、発行してから1年が経過すれば原則としていつでも解約して換金できます。

普通の債券は満期まで保有するものであり、満期が到来する前に換金するには市場で売却するしかありません

市場で売却する場合は、マーケットの状況によっては購入したときの価格より低い価格で売却して損失が発生することもあります。

ところが個人向け国債は原則として発行より1年以上経過すると、満期前でも途中で解約することが認められています。

  • 個人向け国債:発行より1年以上経過で途中解約することが可能
  • 普通の債権:満期まで保有。満期が到来する前に換金するためには市場で売却する必要がある。
    ※マーケット状況によっては損失することがある。

ただし額面どおり満額を換金できるわけではなく、中途で換金するにあたって調整金額の分だけ減額されます。しかし、手数料を取られることはありません。

途中で換金する場合と中途換金調整額の計算式は以下のとおりです。

  • 途中で換金する場合の計算式:「元本+経過利息-中途換金調整額」
  • 中途換金調整額の計算式:「直前2回分の税引前の利子金額×0.79685」

経過利息前回の利息の支払いがあった日から途中解約する日までに発生した利息のこと

途中解約で受け取れる金額の具体例

金利0.2%の変動10を100万円分購入した後、発行した日から2年以上経過して中途解約したとします。

前回の利払いから100日が経過していた場合、経過利子は100万円×0.20%÷365日×100日=548円です。

中途換金調整額は100万円×0.20%×0.79685=1594円です。途中解約で受け取れる金額は、100万円+548円-1594円=99万8954円になります。

売却時に1594円の赤字が出てしまいますが、2年間で受け取っている利子を考慮すれば合計金額は赤字にはなりません。

変動10は「途中解約しても元本割れしにくい無リスク投資」と言われるのはそのためです。

途中解約しない限り元本割れリスクはほぼない

変動10は国債なので、日本政府が破綻しない限り元本と利息の支払いは確実に保証されます。

  • 変動10は国債
  • 日本政府が破綻しない限り元本と利息の支払いは確実保証

円建てによる投資商品としては預貯金もありますが、どこの銀行の定期預金も低金利となっていて、国債の方が金利は高くなっています

しかも銀行が破綻した場合、ペイオフにより預金は1000万円までしか保証されないことになっています。

例えば、ある銀行に1億円の預金があっても、その銀行が破綻した場合には1000万円までしか払い戻されないということです。

これに対して国債は1億円の国債でも金融機関を通じて日銀で保管することができ、銀行が破綻しても1億円すべて支払いを受けることができます。

仮に国債が暴落して金利が急激に上昇しても額面の価格が下落するということはありません。逆に受け取る利子は上昇するので、インフレで損失が発生することはないのです。

現在のように市場の金利が低下してマイナス金利になったとしても、最低限の利率として0.05%が保証されているため元本割れのリスクはほぼないのです。

まとめ

変動10の利回りや受け取れる利息の額を具体例で説明しましたので、理解を深めることができたと思います。

投資信託や貯蓄型保険よりリスクがなく、リターンを確実に得ることができる国債変動10は無リスクで投資したいという人にお勧めです。

国債の購入場所:都市銀行や地方銀行などの金融機関

ここだけの話、国債は金融機関の儲けがほとんどないのであまり売りたがりません。しかし、だいたいどこでも売っています。

興味のある方は是非お近くの銀行で相談してみてください。

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