自動車保険

三井住友海上「GK クルマの保険」は積極的に選ぶ理由が見当たらない

三井住友海上火災保険では自動車保険の販売に力を入れており、全部で5種類の商品を扱っています。

中でも初めて自動車保険に加入する人向けの商品を扱っているのが特徴的です。そのため、自動車保険の契約が初めてなら三井住友海上は興味のある保険会社ではないでしょうか。

この記事ではメインの商品である「GK クルマの保険」を中心にし、合わせて他の商品がどう違うのかという点を解説します。

三井住友海上の自動車保険は5種類

三井住友海上火災保険では以下のとおり、5種類の自動車保険を扱っています(これはあくまで便宜上の説明です)。

車を持っている人向け GK クルマの保険
GK 見守るクルマの保険(ドラレコ型)
はじめての自動車保険
車を持っていない人向け GK クルマの保険・ドライバー保険
1DAY保険

車を持っている人向けの保険は標準的な商品である「GK クルマの保険」と、それにドライブレコーダーを使用した特約を付加した「GK 見守るクルマの保険」の2つがメインです。あと自動車保険を初めて契約する人向けの「はじめての自動車保険」があります。

残り2つは車を持っていない人向けの商品で、いずれもいわゆる「ドライバー保険」です。1年単位で契約する商品と1日単位で契約する商品の2種類があります。

この記事では「GK クルマの保険」と「GK 見守るクルマの保険」を中心に、あわせて「はじめての自動車保険」がどう違うのかという点について解説します。

公式サイト:自動車保険|三井住友海上火災保険

J.D.パワー社の評価はごく平均的

さまざまな商品の顧客満足度調査とそれを元にしたコンサルティングを行う株式会社J.D.パワーは毎年、自動車保険の満足度調査を行っています。

J.D.パワー社は「契約内容/契約手続き」「価格」「保険証券」「顧客対応」「事故対応/保険金支払い」という5つの基準をもとにして、インターネット調査によって約7000~8000人を対象に調査を行っています。

2016~2018年の3年間に行われた自動車保険の満足度ランキングは以下のとおりとなっています(代理店系自動車保険部門)。

  • 2018年:第5位(パワー・サークル・レーティング「3」)
  • 2017年:第7位(パワー・サークル・レーティング「3」)
  • 2016年:第5位(パワー・サークル・レーティング「3」)

パワー・サークル・レーティングとはJ.D.パワー社独自の基準によるレーティングで、最高は「5」です。三井住友海上はいずれも「3」なのでごく普通ということです。

この結果によると、三井住友海上の自動車保険は「可もなく不可もない」といったところでしょう。

三井住友海上は事故対応に力を入れている

三井住友海上のホームページを見ると、同社は事故対応に力を入れていることがうかがえます。

24時間365日対応、専門スタッフが担当につくというのは当たり前なので特筆すべき点ではありませんが、ホームページに詳しい説明があるところからもその力の入れ具合が伝わってきます。

ただし、三井住友海上の事故対応は「GK 見守るクルマの保険」を契約してこそ真価が発揮されます。

月額850円を支払って「ドライブレコーダーによる事故発生の通知等に関する特約」を付加すると専用のドライブレコーダーが貸与されるので、これを利用するということです。


引用元:「GK 見守るクルマの保険」パンフレット

このドライブレコーダーを利用すると、一定以上の衝撃(時速30km程度以上で壁と衝突したくらいのイメージ)が検知されたとき、専用の安否確認デスクに自動通報されます。ドライブレコーダーについているマイクでオペレーターと会話ができるので、いざという時もあわてずに対処できるでしょう。

また、一定以上の衝撃があると判断されなかった場合でも「緊急通報ボタン」を押すことで同様に通知され、オペレーターと会話することができます。

加えて常時、200万画素のフルHDで映像が録画されるので衝撃がなかったときでも安心です。

録画はSDカードによって行われ、三井住友海上から送られてくるもの(8G)だと約80分が上限ですが、市販のSDカードを用意(最大128Gまで)すればはるかに長時間の録画が可能になります。

詳しくは以下の記事(公式)をご覧ください。

公式サイト:「GK 見守るクルマの保険」パンフレット

三井住友海上のロードサービスは?

三井住友海上の自動車保険では、すべての契約に「ロードサービス費用特約」が自動セットされ、「おクルマQQ隊」というサービスを利用できます。

「おクルマQQ隊」によって提供されるサービスをまとめると以下のとおりです。

バッテリー上がり 必須
ガス欠
キー閉じ込み
スペアタイヤ交換
レッカーサービスの拠点数 4300カ所
レッカー搬送距離 30万円が限度
臨時宿泊費用 1人1万5000円が限度 「移動費用対象外特約」をセットすると外せる
臨時帰宅・移動費用 1人2万円が限度
修理後搬送費用 合算して15万円が限度
修理後引取費用
レンタカー費用 1日あたり7000円が限度(事故:最大30日、故障:最大15日)
自走可能な場合も補償 レンタカー費用特約
脱輪 対象外

全体的に一般的な水準を満たしていると言えます。なお「スマ保」というアプリをインストールしておくと事故連絡が簡単で、位置情報も自動送信されるので便利です。

三井住友海上の自動車保険におけるロードサービスの特徴は、宿泊費用や移動費用などを外せるという点です。

通常、ロードサービスはこれらがデフォルトで含まれていますが、車を近所でしか利用しないという人もいるでしょう。そうした人にとってはこれらの補償が外せるのはありがたいのではないでしょうか。

また「レンタカー費用特約」を付加しておくとレンタカーの補償だけ加えることができますし、補償内容も手厚くなります。

以下のページ(公式)に詳しく書かれているので、そちらをご覧ください。

公式サイト:自動車保険ロードサービスのご案内|三井住友海上火災保険

三井住友海上の基本補償について

ここでは自動車保険としての基本的な補償とそれに関連する特約をあわせ、順に解説します。

対人賠償保険

対人賠償保険は交通事故の相手方が死傷した場合の治療費や慰謝料、逸失利益などの賠償義務について、自賠責保険の支払限度を超えたときのための補償です。これはごく一般的な内容なので特筆すべき点はありません。

対物賠償保険

対物賠償保険は交通事故が原因で他人の物を壊した場合その他損害を与えたときのための補償で、こちらも特筆すべき点はありません。

なお対物超過修理費用特約は対物賠償保険を契約すると自動セットされます。これは、相手車両の修理費が時価を上回った場合の差額を補償するもので、本来は支払い義務がない部分ですが、交渉でもめる可能性があるので自動セットとしている保険会社が多いです。

人身傷害保険

人身傷害保険は運転者や同乗者が事故で死傷したときに生じる治療費、休業損害、慰謝料などの費用をカバーするための保険です。相手方と過失割合の交渉でもめても全額が支払われるので、基本的に契約するのがおすすめです。

なお「自動車事故特約」と「交通乗用具事故特約」この補償範囲を拡大するものです。自動車事故特約を契約すると他の自動車の運転中や歩行中も同様の補償が得られます。

また交通乗用具事故特約を付加するとさらに電車、自転車、エレベーターなどに乗っているときも補償されます。ただしこれらは「必要」とは言えない特約なので、契約自動車の運転中だけ補償してもらえれば良いのなら付加しないでおきましょう。

「入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約」は、人身傷害保険では支払われない費用をカバーするための特約です。たとえばホームヘルパーを雇った場合や差額ベッド代のかかる部屋を利用した場合の費用、重い障害が残ったときのリハビリ費用などを補償してくれる特約です。

「障害一時金(1万円・10万円)特約」と「搭乗者傷害(死亡・後遺障害)特約」は、一般的な保険ならまとめて搭乗者傷害特約として扱われる補償内容です。

これらは所定の条件にあてはまると、あらかじめ定められた金額が定額で支払われる特約です。保険金の支払いが早いのがメリットですが、人身傷害保険と補償内容が重複するので不要と考えるならセットしないようにしましょう。

「障害一時金(1万円・10万円)特約」と「搭乗者傷害(死亡・後遺障害)特約」は無理に契約する補償ではありません。

車両保険

車両保険は2種類の契約形態があります。通常の契約に「10補償限定」特約をセットすると少し保険料が安くなります。

標準 10補償限定
相手自動車との衝突・接触
自動車による当て逃げ
契約車両と別に所有するの自動車との衝突・接触
火災・爆発
盗難
騒擾、労働争議に伴う暴力行為または破壊行為
台風・竜巻・洪水・高潮
落書き・いたずら、窓ガラス破損
飛来中または落下中の他物との衝突
その他の偶然な事故
歩行者・自転車・動物との衝突・接触 ×
電柱・ガードレール等との衝突 ×
墜落・転覆 ×

なお10補償限定にしても落書きやいたずらが補償される点が他社と違うところです。しかし単独事故での破損が対象外になります。よく吟味して決めましょう。

なお地震や噴火またはこれらを原因とする津波を原因とする損害は地震・噴火・津波「車両全損時定額払」特約を付加しないと補償されません。保険金額は50万円が最高です。

一般的な車両保険は地震・噴火またはそれらを原因とする津波による被害は対象外です。

その他の特約

以上で解説してきた特約のほか、検討する価値のある特約をまとめます。

新車特約

初度登録の月の翌月から61カ月以内の車が対象です。車両保険金額の50%以上となる損害を受けた場合などに、車両保険金額を限度として保険金を受け取れる特約です。

新車を購入したときは検討する価値がある特約といえるでしょう。

車両全損(70%)特約・車両超過修理費用特約

初度登録の翌月から25カ月を超える車が対象です。車両全損特約は損害が車両保険金額の70%以上となったとき、車両超過修理費用特約は修理費用が車両保険金額を上回る場合の補償です。車両保険を契約するなら検討する価値はあるでしょう。

弁護士費用特約

交通事故で相手方の過失が100%の場合、保険会社は示談を代行することができません。このような場合に、弁護士に交渉を依頼するときの費用を補償してくれる特約です。基本的に付加しておくべき特約です。

三井住友海上の特徴は、契約自動車を運転しているときだけでなく日常生活まで補償範囲を広げることができる点です。自転車事故を対象に含むタイプと、さらにその他の事故のときも対象に含むタイプがあります。

補償範囲が広がれば保険料も高くなるので、必要かどうかよく吟味して決めましょう。

なお弁護士特約については以下の記事も参考にしてください。

関連記事:意外と知らない弁護士特約のメリットとデメリット

弁護士特約は基本的におすすめです。

日常生活賠償特約

日常生活において他人にケガをさせてしまった場合や他人の物を壊したことが原因で、他人に損害を与えた場合の賠償金をカバーする補償です。

費用対効果の高い補償なので加入しておくべき特約ですが、火災保険や傷害保険、クレジットカードなど他の保険に付加されていることが多いので、それを確認して加入していないようなら付加しましょう。

なお日常生活賠償特約については以下の記事も参考にしてください。

関連記事:個人賠償責任保険はコスパ最強。必ず加入しよう!

弁護士特約と同様、付加するのがおすすめです。

「はじめての自動車保険」はどう違う?

「はじめての自動車保険」(新長期保険料分割払特約をセットした個人用自動車保険)は、三井住友海上の保険に初めて加入する人ではなく自動車保険そのものが初めてという人向けの商品です。その特徴を以下で解説します。

「はじめての自動車保険」のメリット

「はじめての自動車保険」には次のようなメリットがあります。

初めての人向けの補償がパッケージングされている

「はじめての自動車保険」には、自動車保険を契約するのが初めての人に向いていると三井住友海上が考える補償があらかじめパッケージングされています。そのため加入するときに迷わなくて済むというメリットがあります。

1回の契約で3年間の手続きができる

「はじめての自動車保険」は3年間の継続契約(他の期間も設定できるようです)です。そのため1度契約すれば次は3年後に契約すれば良いので手続きの手間がその分、少なくなります。

「はじめての自動車保険」のデメリット

「はじめての自動車保険」にはデメリットが多いです。以下、主なものを順番に説明します。

車両保険には必ず免責金額が設定される

車両保険には必ず免責金額が設定されるので、事故で車両保険を使うときは自己負担が生じます。たとえば12万円の損害が生じても、5万円が免責金額なら7万円しか保険金として受け取れないということです。

「はじめての自動車保険」を契約する人の多くは運転経験が浅く事故を起こす可能性の高い人なので、免責金額をゼロにできないのはどうかと考えます。

ドライブレコーダーの特約が利用できない

一般向けの商品にはドライブレコーダー特約が付加できるのに「はじめての自動車保険」には付加できません。

免責金額の件と同様、交通事故を起こす可能性の高い人のニーズが高い補償なのに付加できないのは理解に苦しむところです。

3年間、保険料が一定ではない

自動車保険について1年を超える契約をするときは通常、その間は保険料が変わらないはずです。しかし「はじめての自動車保険」はそのような説明がありません。

3年後に継続できない

「はじめての自動車保険」は3年が経過したのちに継続することができません。そのため忘れずに手続きをして他の契約に切り替える必要があります。なお「継続手続特約」や「継続手続忘れサポート特約」を付加すれば対応できます。

「GK クルマの保険」の保険料は?

ホームページの保険料シミュレーションを利用して各社の保険料を比較してみました。条件はなるべくそろえていますが、厳密に同じにはなりません。そのためあくまでも参考程度にご覧ください。

  • 補償の対象:記名被保険者とその配偶者
  • 車種:トヨタ アクア NHP10(新車)※過去に乗っていた車はなし
  • 免許証の色:ブルー
  • 使用目的:日常・レジャー
  • 対人賠償・対物賠償:無制限
  • 人身傷害保険:3000万円(車内のみ補償)
  • 対物全損時差額修理費用補償:あり
  • 予想走行距離:5000km以下
  • 等級:6等級
  • 証券不発行割引あり
  • 車両保険:なし
  • 居住地域:東京都
三井住友 SBI損保 あいおい 東京海上 ソニー損保
21歳 112,480 73,420 117,930 79,610 90,670
25歳 112,480 72,720 117,930 79,610 90,670
30歳 79,710 39,080 82,920 62,600 48,060
35歳 72,320 39,080 81,240 56,650 48,060
40歳 73,100 39,490 78,690 54,440 47,880
45歳 73,100 39,490 78,690 54,440 47,880
50歳 78,340 38,590 77,610 53,950 47,930
55歳 78,340 38,590 77,610 53,950 48,010
60歳 80,870 43,440 84,370 56,680 49,250

全体的に保険料は他社よりも高いほうだと言えるでしょう。ドライブレコーダーに関する特約がついていないのにこの保険料ですから、積極的に選ぶ理由はあまりないかもしれません。

事故対応を重視するなら他社にも良い商品があります。

まとめ

三井住友海上の自動車保険「GK クルマの保険」は、他社と比べて保険料に見合う内容とは言えないかもしれません。

特にせっかくの特長であるドライブレコーダーを利用した事故の通知サービスがデフォルトではなく特約になっており、保険料も追加で支払う必要があるのが残念です。

また「はじめての自動車保険」も利用価値が見いだせません。自動車保険の契約が初めてで、どうしても三井住友海上の自動車保険に加入したいなら代理店の人にアドバイスしてもらい「GK クルマの保険」で設計するのがおすすめです。

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