がん保険

女性向けがん保険に加入すべき理由は特になし。普通の商品で十分

がん保険の中には、女性向けとして販売されている商品がいくつかあります。

女性向けがん保険は、女性特有のがんを原因として保険金の支払事由が生じた場合、女性特有でないがんの場合と比べて保険金(給付金)を上乗せしているのが主な特徴です。

しかし結論から言うと、がん保険に加入するときに女性向けのがん保険を選ぶ積極的な理由はありません。

この記事ではなぜ女性向けのがん保険が不要なのか解説します。

女性向けがん保険の商品例

女性向けとして販売されているがん保険は、主に以下で紹介する4つです。女性向けとして販売されている医療保険は数多くありますが、がん保険はそれほど多くはありません。

  • アクサダイレクトのがん終身 女性プラン(アクサダイレクト生命)
  • 生きるためのがん保険Days1 レディースプラン
  • Linkx(リンククロス) pink
  • 医師が考えた少額短期保険株式会社

この4つの商品は保障内容がかなり違っているので、これらの中から選ぶならそれぞれの特徴をよく理解する必要があります。

アクサダイレクトのがん終身 女性プラン(アクサダイレクト生命)

「アクサダイレクトのがん終身 女性プラン」では、「アクサダイレクトのがん終身」に女性がん入院特約を付加することで女性向けのがん保険になります。

この特約を付加すると、通常の入院給付金と同額が上乗せして支払われます。つまり入院給付金が2倍になるということです。

なお厳密には女性向けのがん保険が存在しているのではなく、一般のがん保険に女性向けの特約が付加されたものを女性向けがん保険として売り出しているだけです。次に解説するアフラック生命の商品も同じです。

公式サイト:アクサダイレクトのがん終身 女性プラン|アクサダイレクト生命

生きるためのがん保険Days1 レディースプラン(アフラック生命)

「生きるためのがん保険Days1 レディースプラン」では「生きるためのがん保険Days1」に女性がん特約を付加することで女性向けのがん保険になります。

この特約を付加すると「女性特定ケア給付金」と「乳房再建給付金」を受け取ることができます。

公式サイト:生きるためのがん保険Days1 レディースプラン|アフラック生命

Linkx pink(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)

「Linkx(リンククロス) pink」は、乳がん等を重点的に保障するがん保険です。

女性特定のがんと診断確定されると以下のものが受け取れることが特徴です。

  • 100万円を診断一時金として受け取れる点
  • 診断一時金が支払われない場合は2年に1度、5万円のがん無事故給付金を受け取れる点

公式サイト:Linkx pink|損保ジャパン日本興亜ひまわり生命

医師が考えた 女性のためのミニがん保険980|医師が考えた少額短期保険株式会社

「医師が考えた少額短期保険株式会社」という変わった名前の少額短期保険業者が販売している商品で、死亡保障がついているのが特徴です。

ただ、医師が考えたのはどの部分なのかということがホームページを見てもまったくわかりません。「医師が考えた4つのポイント」が、医師が考えたように見えないためです。

※少額短期保険業者とは文字通り少額で保険期間が短い商品のみを取り扱う業者です。保険金額の上限は1000万円で、保険期間は損害保険が2年でそれ以外が1年、貯蓄性の保険は扱えないのが特徴です。

公式サイト:医師が考えた 女性のためのミニがん保険980|医師が考えた少額短期保険株式会社

女性向けがん保険に見られる特徴的な保障を解説

次に、以上で紹介した女性向けがん保険の特徴を一般化して整理したうえで解説します。以下の解説を理解しておけば商品の良し悪しは判断できるでしょう。

女性特有のがんで入院したときの入院給付金を上乗せして支払う

医療保険の女性特約にもよく見られる保障です。

女性特有のがんで入院した場合の入院給付金を上乗せするものですが、基本的に女性特有のがんだからと言って治療費が余計にかかるわけではないので(後述する乳がんを除く)、入院給付金を上乗せしてもらうことには意味がありません。

また、がんの入院日数は短くなっているので、入院給付金日額が上乗せされても給付総額はそれほど増えません。入院給付金日額を多めに受け取れても、通院による治療がメインとなったらあまり役立たないのです。

なお女性特有のがんとは乳がん、子宮がん、卵巣がんを指していることが多いです。また上皮内新生物(上皮内がん)も含まれていることが多いです。

女性特有のがんと診断確定されたときの診断給付金を上乗せ

これも入院給付金日額を上乗せするのと同じ趣旨で、対象となる女性特有のがんと診断確定されたときに、一般的ながんと診断確定された場合の診断一時金に上乗せがされる保障です。

基本的に必要性の乏しい保障ですが、後述する乳房再建術の費用を上乗せするという使い方はできるでしょう。

乳房切除術のあとに再建をした場合に給付金を支払うもの

がんの治療において乳房(観血)切除術を受けた場合、再建を希望する女性は多いです。

2014年1月から自家組織(お腹や背中)による再建だけでなくインプラントによる再建も保険診療となったので、保険診療で行う場合は高額な負担にはなりません。

しかし、自由診療を利用する場合は片側だけで100万円近い費用になります。保険診療を選ぶ人が多いですが、万が一自由診療を選ぶ場合はそれなりの負担になると考えておく必要があります。こうした費用をまかなってくれる女性向けがん保険もあります。

この費用は診断一時金や貯蓄でまかなうこともできます。そのため、女性向けがん保険に加入して準備することが必要というわけではありません。

給付金の支払事由に該当していない場合、健康ボーナスを支給

女性向け医療保険にも見られる保障ですが、ボーナスと言ってもその大半は契約者が支払った保険料からまかなわれています。

そのため、ボーナスとして受け取る金額は保険料に上乗せされているので、間違っても受け取ったお金で旅行に行ったり買い物をしたりして散財してはいけません。

おそらく、女性向け商品に健康ボーナスをつけると売れ行きが良いことが、こうした保障をつけた商品を生む原因ではないかと考えられます。

死亡した場合に死亡保険金を支払う

がん保険はがんの治療費をまかなう商品なので、死亡したときの備えは必要ありません。共済がよく使う手法ですが、保障される項目の数が多いと保障が充実していて良い商品に見える錯覚を利用しているのでしょう。

女性向けがん保険に加入する意味は見いだせない

医療保険にしてもがん保険にしても女性向けと銘打った商品が存在する理由は、女性の心理をついたマーケティング戦略にすぎません。

以上で解説してきたように、女性向け商品の保障の中には必要と言えないものが多いですし、女性向けでないがん保険でも治療費はまかなえます。そのため女性向けという言葉にとらわれないほうが良いでしょう。

それよりも大事なのは、がんへの備えそのものがきちんとできているかどうかです。そして、備えを考えるうえではがんについての最低限の知識が必要です。

たとえば女性が生涯においてがんにかかる確率は47%で、40歳までで2%、50歳までで5%、60歳までで11%です(2016年データ)。以下の図は「年齢別がん累積がん罹患率」です。

現在の
年齢
10年後 20年後 30年後 40年後 50年後 60年後 70年後 80年後 生涯
0歳 0.1% 0.2% 0.6% 2.0% 5.0% 11% 18% 29% 47%
10歳 0.1% 0.5% 2.0% 5.0% 11% 18% 29% 47%
20歳 0.3% 2.0% 5.0% 10% 18% 29% 47%
30歳 1.0% 5.0% 10% 18% 29% 47%
40歳 3.0% 9% 17% 28% 46%
50歳 6% 14% 25% 44%
60歳 9% 21% 41%
70歳 14% 36%
80歳 28%

引用元:最新がん統計|国立がん研究センター がん情報サービス

女性で多いがんの順番以下のとおりです。

  1. 乳がん(9%)
  2. 大腸がん(8%)
  3. 胃がん(5%)
  4. 肺がん(5%)

また、女性は乳がんにかかると退院後にホルモン療法が5年~10年程度続くことがあります。

こうしたことを正しく知っている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。最低限、何歳でがんにかかる確率はどれくらいなのか、そして乳がんにかかったときの治療方法や治療費くらいは女性なら把握しておきたいものです。

がん保険を検討するときはがんについての知識も同時に身につけて、いざというときにあわてないようにしておくことが必要です。

まとめ

女性に手厚い保障はがん保険の場合、特に必要ない点を解説してきました。

ただし医療保険であれば、出産の時期だけ女性特約をつけて保障を手厚くしておくのは良いかもしれません。

出産は帝王切開など異常分娩となって医療保険からお金を受け取れるリスクが高いですし、旦那さんが若いため治療費以外の費用がかさむ可能性があるからです。

がん保険は女性向けを意識するよりも大事なことがたくさんあります。当サイト内にも解説した記事がたくさんあるので、他の記事も参考にしてみてください。

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